中国政府のチベット騒乱鎮圧に対する抗議活動も盛んに行われたが、警察による厳重警戒態勢の中、ギリシャの3段飛び選手Hrysopigi Devetzi氏が聖火をパナティナイコ・スタジアムに無事送り届ける様子を7千人ものギリシャ人、中国人の観衆が見守った。
Devetzi氏は、「本当に感動的な経験だった。聖火がギリシャ人選手始めすべての選手に照らされるように、オリンピックのすべてが上手く行くように願う」と述べた。その後ギリシャオリンピック委員会委員長のMinos Kyriakou氏から中国五輪組織委員会(BOCOG)会長の劉淇(Liu Qi)氏に聖火が引き渡された。31日には空路で聖火が北京に到着する予定である。
劉淇会長は、厳戒態勢を増している聖火リレーの出発地となる天安門広場でのイベントが「盛大なセレモニーとなる」ことを約束した。天安門広場からスタートする聖火リレーはその後20か国を経て中国本土へ帰還する。聖火リレーは24日の採火式からチベット問題活動家の妨害を受けていた。
なお、活動団体フリー・チベット・グループに属するチェコの学生は、「チベットへの支持を示したかっただけだ。それなのに旗をかざすだけで警察に拘束される」と述べている。また他の活動家も「中国が人権濫用を行っている事実を世界に知らせたい」と主張している。
聖火リレーは今後天安門広場からスタートし、各国選手によって運ばれるが、特に来月6日のロンドン、7日のパリ、9日のサンフランシスコでの聖火リレーがチベット問題活動家による妨害に遭う可能性が懸念されている。また17日にはインド首都ニューデリーを通過するが、チベット亡命政府の本拠となっているため、多くのチベット問題活動家による激しい活動が繰り広げられることが懸念されている。
活動家らは中国当局に対し、聖火のチベット自治区を通過してエベレスト山に登頂するルートを撤回するように要求しているが、中国当局は要求を却下している。劉淇氏は、「聖火が世界で初めてエベレスト山を登頂する。人類文明の進歩を示す試みとなる」と述べている。